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先輩の声

すべての出産を誰にとっても
幸せなものにしたい

6年目石塚 未紗助産師

助産師を目指した理由を教えてください。

看護学生時代に実習で赤ちゃんを見たとき、どんな赤ちゃんも同じようにかわいいことを知りました。けれど世の中には、望まれずに生まれた赤ちゃんもいれば、望まなくても産むことを選択せざるを得なかったお母さんもいます。そんなお母さんと赤ちゃんを救い、守りたいと思ったのが助産師を目指すようになったきっかけです。

卒業後は旭中央病院のNICUで働きながら助産師の専門学校受験に向けて勉強。進学にあたり学費がネックでしたが、自己啓発休業制度、学費等の貸与制度を利用し無事卒業することができました。

現在は、どんな役割を担っていますか?

助産師の仕事は赤ちゃんの取り上げだけではありません。お母さんに対して、妊娠中及び出産後の保健指導を行なうほか、出産後の赤ちゃんのケア、授乳なども指導します。お母さんが少しでも安心して子育てに取り組めるようにサポートするのが私の役割です。

特に最近は新型コロナウイルス感染対策で産後の面会制限などがあり、お母さんは心細くなりがち。なのでこまめに声をかけ、不安を取り除くように意識していますね。

助産師になってから、意識の変化はありましたか?

「母と子、両方の命を守らなくてはいけない」という責任感が一層強くなりました。お産はときに異常事態が発生します。常に「いまは正常か、異常か」を見極め、少しでも異常になったときにどのような対処をするかが人命を左右するのです。その判断を医師だけに委ねるのではなく、以前よりも自分の頭で考えるようになりました。