閉じる

先輩の声

災害の現場で、
看護師にできることがあります

10年目赤沢 雄耶救命救急センター病棟

救急救命の現場を志望したのはなぜですか?

尊敬していた看護師の先輩が集中治療室に勤務していて、学生時代にいろいろな話を聞いていたんです。次第に、自分も同じ道を目指すようになりました。看護師はまだまだ女性が多い職業ですが、救命救急センターは動けない患者さんが多いこともあり、力や体力が求められます。だからこそ、男性看護師が活躍しやすい現場だと感じていますね。

災害支援ナース、DMATに登録し、どんな活動をしていますか?

2016年9月に茨城県常総市で水害が発生した際、避難所へ支援をしに行きました。病院では具合が悪い人たちを診ますが、災害の現場では“具合が悪くなるかもしれない人たち”のために備え、万が一のときに支えていくのが主な仕事になります。実際の現場は保健室のような場所で、物資も限られていましたし、その場で何ができるかを考えるのは大変でした。看護師としても良い経験になりましたね。

救命救急センターの看護師をやっていてよかったと思う瞬間はありますか?

状態が非常に悪く、話もできなかった患者さんがだんだん回復すると、一般病棟に移っていかれます。そうした患者さんが退院するときに、救命救急センターに挨拶に来てくださることがあるんです。救命救急センターや集中治療室は、その方にとっては辛く思い出したくない出来事ですよね。それでもわざわざ顔を出して、「あのときはありがとう!」とお礼を言っていただけると、本当にはげみになりますね。