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先輩の声

様々なプロと連携し
地域から虐待をなくしたい

認定看護師大島 誠小児救急看護

現在、小児専門看護師を目指し大学院で学ばれているのはなぜですか?

救急外来で10年間勤務していたとき、虐待のケースをよく見かけて。不安定なお母さんと接しているうちに、小児を専門分野にしたいと考えるようになり、小児救急看護認定看護師になりました。

認定看護師として活動を始めたタイミングで病棟に移ったのですが、肩書きが「救急」と限定されていては対応しきれないケースがあると気づいたんです。例えば学校や地域との連携。救急の経験が豊富なため身体的なケアは得意でしたが、地域での暮らしなど広い視野でのケアはできないんですよね。けれどそこまでケアしないと、虐待をなくすことはできません。

いまの自分の経験と知識だけではやりたいことができないと判断し、大学院に通って小児専門看護師を目指すことにしました。

1週間のスケジュールを教えてください。

私は長期履修という、通常2年かけて学ぶものを4年かけるプログラムを受講中。現在2年目で、座学を受けています。月火木金曜日は通常通り勤務。水曜日は午前中に勤務したあと自主学習し、夕方から大学で90分2コマの講義を受講しています。そのほか月に1回程度、土日に特別講義を受けていますね。

小児専門看護師になったら、どのような活動をしたいですか?

虐待は「いま虐待されている」子どものケアも大事ですが、「虐待に至らないように」予防することも大事です。子育ての支援は行政が取り組んでいるケースが多いので、医療の視点を持って連携し、地域にうまく関与できたらいいですね。

また本当に困っている人たちは病院に行くことができないことも多いので、家庭訪問している保健師さんとも連携したいです。知見をシェアし、みんなで地域をよくしていけたらと思っています。