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看護局だより

2018/10/06

30年度 新人看護師《多重課題シミュレーション研修》

2018年10月04日05日
たぶん、毎年新人看護師が1年間で印象に残る研修を挙げるとしたら、この【多重課題シミュレーション研修】と言うでしょう。
今回から時間切迫を抜いて、①業務が重複する状況下で優先順位を選択し、安全に看護が提供できる ②患者の情報を得て、状態の観察や変化の気づき、観察する力をつける研修内容に変更しています。

患者さんから「看護師さん、忙しいねぇ」と言われ、看護師に頼みたいことも遠慮されてしまう方もいますし、私たち看護師が気づかなくてはならないのに、気づいて差し上げられないという残念なこともあります。それが、病気のことだったり、悩みなどの心の中のことだったり・・・・・。
 病気や治療に関する知識と観察、寄り添う看護の心、そしてコミュニケーション力が同時に習得できる研修が【多重課題シミュレーション】です。

新人看護師には、1か月前に患者情報を渡して事前学習するようにしました。

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患者情報を作るのも大変ですが、学習するほうはもっと大変だったでしょう。
しかし、5大疾病が入ってますので、これらを学習しておくと絶対に役立ちます。

当院は、パートナーシップナーシングで、二人でベッドサイドを回ることが多いです。
新人看護師同士でパートナーにはなりませんが、研修では2人組で朝の担当挨拶/状態観察・環境整備の場面を想定して演習することにしました。
ビデオで撮影し、デブリーフィング(振り返り)をします。


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そして演習が始まりました。

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教育委員会、リスク委員会協働の研修です。女優がたくさんいます。
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看護師を呼ぶときの患者さんの気持ちになり、こんなことに気付いてほしかったという講評をもらいました。


多重業務で焦っていても安全確認を怠らず、患者さんには丁寧な対応をし、健康回復・保護のために広い視点でいろいろなことに気付ける看護師に成長していってほしいです。