地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院

QUESTION病棟の雰囲気はどうですか？

転職の際一番気になっていたことが人間関係でした。新人看護師ではない分プレッシャーもありました。しかし、病棟のスタッフは経験豊富な先輩から年代の近い看護師まで幅広い層で、話しかけ易い雰囲気がありました。教育体制も整っており経験録を元に経験のあること、そうでないことを分け、自信のないものに関しては実践の前に十分学習できる期間と練習させてくれる環境です。「経験看護師採用として入ってきているからわかって当たり前」などという雰囲気は全くなく、自信のない技術に関しては先輩が付き添ってくれました。また、話し合いの場では意見を否定されることなく年齢や経験にかかわらず意見を出し合えます。そのため固執した概念はなく、現状に合うようスタッフ同士の意見を元に柔軟に病棟ルールも適宜変更されます。対象が患者様が小児であるため微量な薬の調整や、投与時間の厳密さなど集中して行う作業が多い環境ですが、スタッフ間では「ありがとう」という言葉と笑顔であふれています。また、季節ごとの装飾や処置室は動物園モチーフと水族館モチーフと工夫されており、病気と闘う子どもたちの援助ができるようにと思いやりのこもった小児病棟です。

QUESTIONここは自慢したい、当院の魅力は？

育児と仕事の両立ができるところです。当院にはドルフィンキッズという託児所があります。また、病児保育もあるため万が一子供が体調不良になった際も預けることができる施設もあります。時短勤務を利用し働いているスタッフもおり、それぞれの生活にあった働き方ができることが魅力の一つだと思います。私が働く病棟では、時短勤務のスタッフがその時間で帰れるように他のメンバーが進んでフォローしあっています。私は育児をしながら、三次救急で働き、さらに勉強会に出席したり、資格をとりたいなど不可能だと挑戦することを1度は諦めましたが、今感じていることは大きな病院だからこそ仕事も育児も一人で行っているのではなく、支えてくれる人や設備が整っているのだと思います。看護師1年目で就職していたら今頃もっと成長できていたか？と考えることもありましたが、母になったからこそ育児をしながら働くことの大変さや我が子がどんなに大切な存在か気がつくことができました。その考えを持てたことで、入院してくる子ども達だけではなくその家族の背景を考えることもできました。これからも働ける環境に感謝しながら、ステップアップできるよう挑戦していきたいです。

QUESTION当院の魅力を教えてください

当院の魅力は看護師教育が充実していることだと思います。新人を対象とした研修や、ラダーや目標に合わせた研修・勉強会が多く開催されています。私自身、経験看護師採用として当院に就職しましたが、入職1年目の頃は経験看護師採用を対象とした研修に参加させていただきました。病院が変わると電子カルテの使い方や検査のシステムなどが全く異なります。師長さんと相談しながら研修を選択して参加しました。

院内研修だけではなく、院外研修への参加も後押ししてくれます。私が救急看護師になりたいと思ったきっかけの一つに災害医療に興味をもったことが挙げられます。先日、看護協会主催の災害看護に関する研修があり、参加させていただきました。医療の現場は日々進化を続けており、看護師も学び続けることが求められます。自分の学びたいことが学べる環境があることに感謝しています。

QUESTION現在どんな仕事をしている？

救急外来の特殊性のある業務としては、院内トリアージとDr.カー同乗の二点があげられます。
院内トリアージとは、来院された患者さんの治療の優先順位を決めることです。当院の救急外来には感冒のような軽症の方から心筋梗塞や蘇生後の重症の方など様々来院されます。来院された患者さんすべてにトリアージナースがトリアージを実施し、緊急度・重症度が高い方は早めに診察開始となります。トリアージを実施することで適切な医療を適切なタイミングで提供できることになるため、致命率の向上につながっているのではないかと思います。

Dr.カーは2019年1月から当院での運用が始まりました。Dr.カーという言葉にあまり馴染みがないかもしれませんが、救急現場に医師と看護師が出向くことで一秒でも早く医療提供できるようになります。当院は医療圏が広く、30～60分かけて搬送されてくる患者さんも少なくありません。救急車で病院に向かう道中で急に様態が悪くなる方もいます。Dr.カー要請があった際、状況に応じてDr.カー出動となります。今現在、当院のDr.カーは基本的に平日の運用ですが、Dr.カー当番の日はいつ要請がかかっても出動できるように心の準備をしています。