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看護局だより

2017/02/16

「災害対応合同訓練」に参加しての感想

 今回、災害訓練は房総半島沖に震度6強の地震が平日に発生し、本部担当者が参集し災害レベルを決定し災害対策本部が設置されたことを想定して行いました。
 この訓練は大規模なもので、旭市消防本部、海匝健康福祉センター、海匝管内13医療機関、千葉県立佐原病院(DMAT 1チーム)、旭中央病院看護学校、千葉科学大学、旭警察署、千葉市消防本部航空隊など多くの機関が参加しました。

 救急外来前のトリアージスポットでは、倒壊家屋、瓦礫の下などから救出された多数傷病者を受入れ、傷病者のふるい分けが行なわれました。
 赤エリアには、重症患者さんが続々と搬送され、初療室などで診療・検査が実施され、入院・手術対応の調整が行なわれました。
 広域搬送患者さんも設定され、消防ヘリコプターが患者さんを搬送してきました。

 ここに参加した看護師の感想を紹介いたします。

 私たちの地域は、6年前に東日本大震災を経験しています。
 しかし、〝慣れ〟は怖いもので、あれほど大規模な災害を経験した記憶は年々薄れています。
 今回、様々な関係機関と連携した訓練をさせて頂き、多方面でたくさんの課題を見つけることができました。それらを、今後どうしたらよりよくなるのか他職種とともに精一杯考えて、悔いの無い未来に繋げることのできるようにしていきたいと思います。
                           (T・R)
 
 今年の災害訓練では消防隊が東体育館に災害現場を作り、そこから傷病者の救出、救護所での重症度判定、救急隊による病院搬送、救急外来での受け入れまで実際の災害時と同じ流れでの訓練を行ないました。
 救急外来前で重症度判定を行ない、各エリアへ患者を誘導し治療を行なう中で、多数傷病者情報や移動の管理、本部への報告・連絡など一つひとつの業務が精一杯な中、患者の安全を確保しながらの診療はとても大変でした。
 また、重症患者の治療が困難な場合を想定し傷病者情報の引き継ぎを目的とした防災ヘリでの広域搬送訓練も実施しました。
 参加者は訓練だからという気持ちではなく、実際に災害が起こったらという事を念頭に訓練に参加しているため対応に苦慮したことなどに対する疑問などが多く上がっていました。今回の訓練で出た疑問や対応について一つひとつ対応し改善し、実際に災害が起こった時により良い診療・治療が出来るようにしていきます。
                           (A)